雲の湧き上がるように。


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昨日は飲んだ。
ひたすらに。

というのも、まぁ、関西を離れるので
これまで裏方ながらちょりの仕事を手伝ってて、
これからも期待し、できることなら支えてやろうと思っているので
ちょりと飲もうかと、午後五時から河原町で。

飲むにはまだ少し早い時間で
だから、開いてる店は少なかった。
ぶらぶらと歩いて焼き鳥と串かつの店に入る。

しかし、今気づいたんだが
串かつは結局食べなかった。
そこではビールを二杯といいちこを一杯やる。

なんか、これからの話をしていたと思う。
詩のフィールドには次しかないから
早送りしないと、とか言っていた。
適当に話に区切りがついた時に店を変え、
前から気になっていたとれとれという店に入る。
もっとシックな割烹を想像していたのだけれど
店内のレイアウトはあまり、使い勝手を考えられてるとは思えず
「成り行きでこうなっちまいました」という感じを漂わせてる。

BGMは有線で、何故か電気グルーヴが流れる。

でも、こういうへんてこな店が
へんてこなままやっていけるのは
料理がうまいはずだと思い、頼めば
確かに当たりだった。
京都らしい感じ。
えんがわのたたきがうまかった。

(ちょりは若竹煮がうまいといったが
僕は少し筍に苦みを感じたので、もう少し下処理が
できるはずだと思う。でも、ワカメとつゆの具合はよかった)

僕は日本酒飲み比べセットなるものを頼み
ちょりは吟醸酒を頼んだはずだ。
ただ、その吟醸酒は飲み比べセットの中のひとつで
だから、適当に4合のボトルを回して飲んでいた。
大吟醸の落ち着いた味がよかった。

その頃になると酒は回り始めていて
人の話などをしていた。
あと、何故か(いや、理由は知ってる)
寿命の話などをして、僕が長生きをして
ちょりが事故的に死んだら伝記を書くだとか
谷竜が事故的に死んだらやりきれねーよ、とか
そんなことを言った。

でも、ほんとうのところ誰がどんなふうに死んだって
やりきれるはずはない。
ただ、その人らしい死に方はありそうで
だけど選べないらしいということも分かってたから、
こうやって話すのも悪いことではないと思う。
死はその後に残された人たちに何かの選択を迫るからだ。
軽々しくても、だから、役に立つはずなんだ。

三品の肴を食べ、
話もまた別様の展開があったらいいと思ったので
ちょりが誰かを呼ぼうかと言ったのに
素直に賛同した。
日曜の夜八時ぐらいだったはず。
みな忙しいのかあまりつながらず、
狂言の童司君からかけ直しがあり、
それで店を変える。

三軒目はラスタで
そろそろ、お決まりというか、
使い慣れてきた店だ。

洞窟をイメージしたような店内でレゲエがかかる。
照明は暗く、テーブルのろうそくがないと
何も見えない。

ラムコークを頼み、
しばらくすると童司君が来る。
思った以上に現代っ子な感じがするが
見た目はそれとして、職人の背中を見て育ち
職人にまた、育とうとする振る舞いがある。

すると、ほぼ時を同じくして
パオレを一緒にやってた郁ちゃんが来て、
KSWSで一緒に仕事をしてる正英も来た。

なんだなんだ、これはなんの集まりだ。
あ、僕が名古屋に行くからね、そうかそうか、嬉しいなぁ(じーん

最初に頼んだラムコークはすぐになくなり
フォアローゼスのソーダ割りを頼む。
そこから先は加速度的に饒舌になり、
童司君の話にいちいち感心して、話をしていた。
翻訳についての話は、もっと掘り下げてしたいくらいだった。

掘り下げればよかったのにできなかったのは
迂闊なことに、僕は思っていた以上に昂揚していて
飲むスピードのことや、日本酒の速いまわり具合を
まったく考えにいれていなかったのである。

つまり、完全につぶれた。

最初は話をすることができなくなって、
壁にもたれてうなづいていたのが、
だんだん気持ち悪くなって
隣にいた郁ちゃんに心配されていたが
我慢できなくなって、ちょりと正英に運ばれてトイレに。
身体はほとんど言うことを聞かないのに
意識だけがあるというのは残酷なことだ。
口をなんとか開けば申し訳ないとか
そんなことばかり言っていた。

早く意識が飛んでしまえばいいのに、と思ったが
どうもうまくいかなかった。
何も早送りされなかった。

ひととおりおさまってから
外に出る。空気の感触は分からないが
ざわめきと夜の光があるのだけがわかる。
(なぜ、遠い感覚だけが残っているのだろう)

タクシーに乗り込む。

正英のうちでもう一回吐いて、
服を洗濯してもらい、寝た。
知らないロック(?)が流れてた。
叫びは感傷ではなく、行き場のない嘔吐のようだった。
でも、僕はどうやら今回行き場があったらしい。
ゆっくりと眠る。

朝起きると、服はまだ乾ききってもいないし
ちょりも起きていなかったけれど、
隣の垣根の緑が美しかった。
それで、僕は正英の部屋を後にしていった。

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