雲の湧き上がるように。


<< October 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>


スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています


| - | - | - |
物語、公共性、決定、動物化、それぞれの走り書き
いくつか、まとまらないけれども
整理のために書こう。

***

物語はそれ自体、変遷する。
最初にあった見通し(物語)は
より大きな物語を通して変化する。

物語の物語を記述することは
物語に内在する人間にとって
より戦略的な選択を可能にするだろう。

***

物語が変化するなら
その物語が同一のものである保証はどのようにするのか。
ひとつの物語が破棄され、
別の物語が始まることとどう違うのか。

ひとつには、
何についての物語であるかが、
同一性の保証としてあげられるだろう。

しかし、何についての、
という「何」を定義しているのが
物語の構造によるならばどうか。

ある性質として認定されるのが
物語の関係性の中で決まるのならば
物語が変化する時に、その「何」も変化するだろう。
たとえ、現実的に同じものを指していたとしても
すでに配置は変わってしまい、その「何」は異質になってしまう。

ならば、物語は形式によって保証されなければならない。
誰によって、誰に対して語られた物語か。
そして、この大きな枠組みの中でようやく、
「何」についての、という物語の同一性も保証されるだろう。

***

そうであるなら、論争は
物語を直接には構築しない。

語りの形式がそもそも違うからだ。
ただ、互いに相手に向き合っているのなら
(つまり、相手を転々としなければ)
ある安定した形式はえられるかもしれない。

***

公共性は開かれたものとして構想された。
その公開性のために犠牲になったのは
「決定」というファクターである。

議論が安心してできるのは
それが、必ずしも一元的な決定につながらない
という保証があってこそである。

一方で、公共性がなんらかの影響力を持つためには
その犠牲になった「決定」という性質はあまりに大きい。

公開性の議論から、決定への道筋は必然ではなく
物語の転換という飛躍が必要である。

***

インタレスト、というのは
公共性において重要な概念である。
共通の興味であり、利害を中心に
人は議論をすることができる。

その時、直接にターゲットになるのは
議論に参加する人格ではなく、
あくまでもその外部にある利害である。

公共性の議論から決定への道筋を
大きな一つの物語に仕立てあげるのは
「利害についての物語」という同一性である。

しかし、それを語りうる中立者はあらかじめ存在しない。
というのも、それが公共性の大前提だからだ。

公共性から決定へと映る地点、
ここには密かな話者の転換がある。
interestが間にあるものから
誰かの所有物に変わるその時に
有効な決定が下される。

誰かの所有物というのは
つまり、利害を直接に受けない視点に立つ誰かのことである。
議論の当事者は公共性において
決定の権限を奪われている。

***

「動物化」というキーワードはとても興味深い。
しかし、これは物語を排斥する事象ではなく
むしろ、共犯関係にあるだろう。

動物化しつつある、というのは
タコツボ化しつつあることの言い換えであり
より巧妙なイメージを与えただけである。

それを前提にするなら、
外部を導入することを前提にした「物語」という
認識のあり方は重要である。

一方で、動物化というのも
ある「モノ」へのフェティシズムを原動力にしているなら
「モノ」のアーケードの下には交通路が広がっているのだから
公共性が存在しうるとも言える。

(実際、オタクは論争のネタを
たくさん自家生産している)

そこに発生した議論を公共的と呼ぼうとしても
メタ意識がない限り消費されてしまう。
メタ意識は、決定への必要条件であるが
それ以前にその議題を「あいだにあるモノ」として
とらえるための、つまり、公共性のための条件でもある。

***

物語は公共性から
決定への唯一の道筋である。

メタ意識のない物語が
フェティシズムを生み、
公共性への鍵となる。

自覚的な公共性の場はそこに
メタ意識を必要とし、
つまり、自分のいる物語が意識される。
他者に出会ったことで「私自身が」物語に参加し
私自身の配置替えが予想されるということだ。

(ここには「私」を主題とした
物語の誕生がありそうだ)

そこから、さらに決定に至る時には
物語はもう一度転換を必要とする。
おそらく、「私」についての物語を
あらためて他者に語るその時に、完結する決定がそれのひとつだろう。

(もっと権力的でありうる決定もむろんありうるだろう)

***

ちょっとおなかがすいたので休憩。
まとめないまま、次は
「個人」というものについて走り書きます。

|  時間、展開、物語 | comments(0) | trackbacks(0) |
スポンサーサイト

| - | - | - |









http://mizutetsu.jugem.cc/trackback/69