雲の湧き上がるように。


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スケッチ
ホームに人が並んでいる。
みな少しずつ疲れている。
よふけ。

中年になりたてのおっさんが
片手に「上司になった時に覚える魔法の言葉」
などという本を持ってうなだれて電車を待っている。

そういうばその手の
ハウツー本はいつしか本屋の定番商品になっている。
身近な上司はそういったことについて教えないのだろうか。
それとも、部下だった彼は聞かないのか、聞けないのか。

直接的な言葉よりも
活字になった言葉のほうが信頼性が高いように思われている傾向は
どんどん強くなっていっているように思う。
何かうすら寒いような気がするのだが。

書物はうんともすんとも言わない。
もちろん、対話できると信じる人は研究したりするのかもしれないし
ある程度、書物の意図や真意や、バックグラウンドを
聞き出すことも可能だろうが、それにしたって
目の前にいる人間よりもずっと出自の怪しいものであるには違いない。

そして、何より読者のことを気にかけていない。
書物は読者にあわせて内容を変えない。
相談された内容によってももちろん、
読者のバックグラウンド、性格など気にはかけない。

それが信頼される、というのは
読者が「私は何ものにでもなれる」か
「私は何ものでもない」と言う信念を持っているからだろう。

電車に乗ってしまえば
誰がどこに行くかなど気にかけない。
それでもそれぞれの家に辿り着いているだろうことは
確かなはずなのに、どうして、それさえも
ありふれていると言うのだろうか。

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